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利益が出ても銀行が首を縦に振らない理由はこれだ!資金繰りの真実を解説

目次
はじめに
企業経営において、資金繰りは極めて重要な要素です。利益が出ていても、資金の流れに問題があれば、事業の継続が困難になる可能性があります。この記事では、利益があるにもかかわらず、銀行から十分な融資が得られない理由について探っていきます。
決算書の見栄えの影響
銀行は、企業の決算書を重視します。決算書の内容次第で、銀行の融資判断が左右されるのです。
現金や貸付金の管理
現金や貸付金の管理が適切でないと、資金の流れの透明性に疑念を持たれ、銀行は融資に消極的になる可能性があります。
適切な管理が行われていないと、実際の資金繰りが把握しづらくなるためです。銀行は、企業の資金繰りを正確に評価できないため、リスクを回避する立場を取らざるを得なくなります。
代表者個人と会社の財布の混同
代表者個人と会社の財布が混同されていると、銀行は融資判断に慎重になります。
企業と個人の資金が明確に区分されていない場合、企業の資金繰りが適切に管理されているかを判断することが困難になるためです。銀行は、このようなリスクを避けるため、融資を控える可能性があります。
仮払金の処理
仮払金の処理が適切でないと、会社の実態が把握しづらくなります。
仮払金は一時的な支払いですが、適切に処理されないと、企業の実際の収支が見えにくくなってしまいます。このような不透明な状況は、銀行が融資を渋る一因となり得ます。
銀行の利益追求
銀行は営利企業であり、自社の利益を最優先させる傾向があります。
融資判断の本音と建前
銀行員個人としては融資したいと思っても、審査部門や上層部の判断が優先されることがあります。赤字や債務超過の企業でも、交渉次第で融資を受けられる可能性はありますが、銀行は最終的に自社の利益を最優先せざるを得ません。
このように、銀行の融資判断には本音と建前があり、利用者の事情よりも銀行の利益が重視されるのが実情です。
利益と現金の乖離
利益が出ているにもかかわらず、経営者の手元にお金が残らない理由はいくつか考えられます。
長期借入金の返済
長期借入金の元金返済が、損益計算書には反映されていないため、利益が出ていても現金が残らない状況になっている可能性があります。
元金返済は収支にはカウントされませんが、実際のキャッシュフローには大きな影響を与えます。したがって、元金返済が多額にのぼると、利益があっても現金が残らなくなる可能性があります。
役員・親族への返済
役員や親族への返済も、損益計算書には反映されない支出です。このような返済が行われていると、利益があっても現金が残らない可能性があります。
特に中小企業では、このような個人的な支出が多くなる傾向があります。経営者は、このような支出を適切に管理する必要があります。
在庫の増加
在庫が増加すると、一時的にキャッシュフローが悪化する可能性があります。
在庫は資産として計上されますが、実際のキャッシュフローを圧迫する要因となります。したがって、在庫の適切な管理が重要になります。
ウィンウィンの関係構築
銀行は、取引先との良好な関係を重視しています。
ウィンウィンの意味
ウィンウィンとは、自社と取引相手の双方が利益を得られる状態を指す言葉です。相互利益、三方良し、持ちつ持たれつ、共存共栄、ギブアンドテイクなどは、ウィンウィンの言い換えとなります。
ビジネスシーンや契約の場面でウィンウィンを意識することで、取引相手との良好な関係を築くことができます。
ウィンウィンの重要性
単に利益が出るだけでは、銀行は取引を継続したいとは考えません。むしろ、取引先との間でウィンウィンの関係を築くことが重要です。
ウィンウィンの関係とは、双方にメリットがある契約関係のことを指します。例えば、長期の継続契約を前提として価格を下げることで、取引先は安定した販売先を確保でき、銀行は安く仕入れることができるといったように、双方にとってメリットのある関係性を築くことが重要です。このようなウィンウィンの関係を築くことで、銀行は取引先との信頼関係を構築し、長期的な取引の継続が期待できるのです。
まとめ
利益が出ていても、銀行が首を縦に振らない理由は様々あります。決算書の内容、銀行の利益追求、利益と現金の乖離など、さまざまな要因が影響しています。企業としては、適切な資金管理と決算書の作成、銀行との良好な関係構築が重要になります。これらの取り組みを通じて、必要な資金を確保し、事業の発展につなげることができるでしょう。
よくある質問
銀行が融資を渋る理由は何ですか?
銀行は企業の決算書の内容を重視し、現金や貸付金の管理が適切でないと、資金の流れの透明性に疑念を持つため、融資に消極的になる可能性があります。また、代表者個人と会社の財布の混同や仮払金の処理が適切でないと、企業の実態が把握しづらくなり、銀行は融資を控える可能性があります。さらに、銀行は自社の利益を最優先する傾向があり、融資判断には本音と建前があるのが実情です。
利益が出ているのに、なぜ現金が残らないのですか?
利益があっても現金が残らない理由としては、長期借入金の元金返済や役員・親族への返済、在庫の増加などが考えられます。これらの支出は損益計算書には反映されませんが、実際のキャッシュフローに大きな影響を与えるため、利益と現金の乖離が生じる可能性があります。
ウィンウィンの関係とはどのようなものですか?
ウィンウィンとは、自社と取引相手の双方が利益を得られる状態を指す言葉です。単に利益が出るだけでなく、取引相手との間でウィンウィンの関係を築くことが重要です。例えば、長期の継続契約を前提として価格を下げることで、取引先は安定した販売先を確保でき、銀行は安く仕入れることができるといったように、双方にとってメリットのある関係性を築くことが重要です。